圧倒的に結果を出し続けている人は決まって、インプットよりアウトプットを重視しています。
インプットしたら、その知識をアウトプットする。実際に、知識を「使う」ことで脳は「重要な情報」と認識して、初めて長期記憶として保存し、現実に生かすことができます。
この本は「大量のアウトプットをしている精神科医」である筆者が、数万時間を超える「アウトプット経験」をもとに確立した、圧倒的に結果が出る「アウトプット術」をまとめたものです。
著者の樺沢紫苑さんがどのくらいアウトプットしているかというと
メルマガ、毎日発行、13年
Facebook、毎日更新、8年
YouTube、毎日更新、5年
毎日3時間以上の執筆、11年
年2から3冊の出版、10年連続
新作セミナー、毎月2回以上、9年連続 など…
すごいアウトプット量です。
そしてこう言います。
「人生は、アウトプットで変わります。」
仕事や勉強をアウトプット中心に切り替えるだけで、あなたの自己成長は飛躍的に加速し、計り知れない能力を発揮することができるのです。
以下、この「学びを結果に変えるアウトプット大全」を読んで学びとなったところを挙げていきます。
インプットとアウトプットの黄金比は、3:7
インプットとアウトプットの比率は、インプット「3」に対してアウトプット「7」
これは思った以上にアウトプットの量が多いです。
私は、今まで「5:5」でいいのではないかと、なんの根拠もなく考えていました。
そして実際のところ、インプットの方が多い状態でアウトプットは全くできていませんでした。
比率で言うと大体インプット「9」のアウトプット「1」くらいでしょうか。
これでは、ほとんどアウトプットをしていないのに等しいですね。
「今後はアウトプットの量を増やしていかないといけない」感じました。
情報を頭にインプットしてから、2週間で3回以上アウトプットすると、長期記憶に残りやすくなるとのことです。
頭に入れたことを記憶すると言う側面からも、アウトプットはとても大切なことといえます。
しかも、インプットとアウトプットの黄金比が「3:7」と言う事は、インプットの2倍以上の時間をアウトプットに当てなければなりません。
自分の周りの環境を、アウトプット中心に構築していくことが必要です。
いろんな場所やいろんな状況、いろんな時間帯でどのようにアウトプットしていくか、環境を整えることをまずは意識していきたいと思います。
フィードバックの重要性
フィードバックとは、アウトプットしたことによって得られた結果をもとに、次のインプットに修正を加えることです。
インプットしっぱなしの私にとって、これは全くできていなかったことです。
それもそのはず、アウトプットしなければフィードバックが得られないのですから。
やはりフィードバックをするための材料となる結果を得るためにも、アウトプットは不可欠と言うことになります。
前に進むためには、まずはアウトプットありきと言う事ですね。
ここで言うフィードバックとは、アウトプットの結果から得られたもの全てです。
具体的には、見直し、反省、改善、方向修正、微調整、原因究明など。
こう考えるとアウトプットした後には必ず何らかのフィードバックすることがありそうです。
感想を人に話す
「アウトプットがなかなかできない」と言う人は自分が体験したことについて、感想を人に話してみることから始めると良いでしょう。
本を読んだ感想、映画を見た感想、テレビ番組を見た感想、スポーツの試合を見た感想、おいしいものを食べた感想などたくさんネタはあるでしょう。
感想を話すとき大切なのは、「自分の意見」「自分の気づき」を1つでいいので入れること。
これはブログやSNSに投稿する時にも必要な考え方です。
私は「自分の意見」や「自分の気づき」を入れることなく投稿してしまうことがよくあります。
今日はどこどこに行きました」とか「今日何を食べました」「何を買いました」などなど。
客観的な事実を投稿しているだけで、自分の意見や考えが述べられていないと言う事が結構ありました。
これからは自分の考えや意見を積極的に投稿の中に入れていくようにしようと思います。
趣味の投稿
趣味の投稿では、自分の「感想」「意見」、そして自分の「気づき」を入れます。
これも先程の「感想を人に話す」と同じですね。
私の趣味は、写真を撮ることですが、趣味の投稿においても全く同じです。
今後は、自分の気持ちや感想など、できれば気づきを書いていくようにしようと思います。
本に引くラインは「気づき」の部分
本を読むときにアンダーラインや、書き込みをしますが、これは「気づき」の部分に行います。
気づきのないところに、何となくラインを引いてしまわないように注意です。
「あっそうか!」「これは初めて知ったぞ!」「この情報は凄い!!」と思った瞬間に脳の神経回路がつなぎ変わのです。
これってすごいことですね。
「気づき」があると、頭の中でそんなことが起こっているんですね。
本で重要な部分を3ヵ所見つける
1冊の本で、本当に重要だと思えるところを3ヵ所見つけ、そこにラインを引きます。
本によっては、自分の知らないことがたくさん書いてあり、線を引く箇所が極端に多くなってしまいます。
「これは知らなかった」「これはとても大切」といった具合に線を引きまくってしまい、本を読み終わる頃にはマーカーだらけになってしまいます。
これでは後から、この本で大切な事は何だったのか、わからなくなってしまいます。
線を引く箇所を思い切って減らす必要があると感じました。
3ヵ所と言う数字にこだわる必要はないと思いますが、ラインを引く場所は自分の場合もっと減らすべきだと感じました。
文章を早く書く2つのコツ
文章を早く書いて仕上げるコツが2つ示されています。
順番に見ていきましょう。
時間を決めて書く
文章を早く書いて完成させるコツの一つ目は「時間を決めて書く」です。
ブログを書くのであれば、「1記事30分で書く」。仕事で報告書を書く場合は、「報告書は1時間で書く」と、書き始める前に時間を決めます。
これはとても有効なテクニックです。
ただ漠然と書いていくと、ダラダラと時間を使ってしまいます。
時間を使ったからといって良い文章が書けたわけでもなく、後から読み返してがっかりしてしまいます。
私なんか、使った時間に見合ったモノができていないと「時間を無駄にしてしまった」という後悔が残ってしまいます。
やはり先に時間を決めて書き始めると言うのはとても重要です。
構成を決めてから書く
文章を早く書くコツの二つ目は「構成を決めてから書く」です。
構成を決めてから書くと言うのもとても重要。
先に文章全体の構成や見出しを考えて、後から各見出しの中の本文を書いていく。
いきなり頭から書き始めるより、この方が文章を書いていて、今自分がどの部分を書いているのか、ということが認識できます。書いていて迷子になりません。
結論のある文章を書いているときは、迷わずに結論に向かって書き進めることができます。
文章を書くのにまとまった時間が取れないときは、こまぎれじかんを使って「今はこの見出しの本文だけを書いておき」あとで時間があったら「次の見出しの本文を書く」ということもできます。
さらに、全体の構成が決まっていると、書きたいところから書いていくことができます。
あまりやる気が出ないときに「とりあえずやり易いところから手をつける」というやり方も可能です。
作業を前に進めることができます。
そして、これは時間の節約にもなります。
とりあえず完成させる
30点の出来でいいのでとりあえず最後まて書き上げる
書類や原稿等「締め切りがある仕事を期日までに完成させられない」と言う人がいます。
あるいは「レベルの高いものを作ろうと、気合が入るほど手がつけられない」という人もいます。
私は後者のタイプですが、そんなときは「30点の出来でいいので、とりあえず最後まで書き上げる」ことを意識します。
30点というとかなりレベルが低いように思われますが、レベルが低いというのがポイントです。
目指す点数が高いと、なかなか進まなくて途中でやめてしまったり、手をつけることすらできないこともあります。
とにかく最後まで書き上げることが最優先。
そのためのハードルが30点という訳です。
ブログ記事等で少し長い文章を書こうとすると、途端に書けなくなってしまいます。
最初から「質の高い完成された文章を1回で書き上げよう」としてしまうからです。
30点の出来でとりあえず最後まで書き上げると言うのは、とても良い考え方です。
最初は気負うことなくとりあえず書いてみると言うことです。
「後で直すのだから、細かい部分はとりあえず気にしなくていい」と言う気持ちで書いていくことができます。
「直し」に時間をかける
とりあえず通しで書いたら「直し」「ブラッシュアップ」に時間をかけます。
「とりあえず最後まで書く」のと「直し」の比率は「5:5」です。
「直し」に思った以上に時間をかけるのでちょっと驚きです。
「直し」の作業は「とりあえず書き上げる」時間と同じだけの時間を使うと言う事ですね。
今までは、最初から質の高い文章を頭から書いていき「直し」はほとんどやらなくても良い状態で仕上げる、と考えていたのでなかなか文章書くことができませんでした。
「直し」に時間をかけるんだと言う意識があれば、最初に通しで書く文章も気楽に書き進めることができます。
そして、加筆修正が終われば文章は完成です。
私は「ブログを書くためになにか改善できることはないか」と思い、このアウトプット大全を読んだのですが、私が運営しているブログなら「このプロセスで十分だ」と感じました。
読書感想テンプレート
読んだ本の感想を書くためのテンプレートが載っていました。
「これは使える!」と思ったので紹介します。
「ビフォー」+「気づき」+「ToDo」
たったこれだけ。
わずか三つの要素からなる超シンプルなフォーマットです。
ひとつずつ説明します。
ビフォー
「ビフォー」には「この本を読む前の私は…でした」というインプットする前の状態を書きます。
気づき
「気づき」には「この本を読んで私は、…に気づきました」と気づいたことを書きます。
To Do
「To Do」には「今後、…を実行していこうと思います」という、これから実践していこうと考える内容を書きます。
この本で私が1番重要だと思ったのが、このフォーマットです。
読書感想のブログ記事を今まで何度も書こうとしたり、実際に書いてきたりもしましたが、なかなか思うように描けず、時間もかかってしまい、ずっと良い方法は無いのかと探していました。
このテンプレートを使えば簡単に読書感想を書き進めていくことができます。
この記事もこのテンプレートを利用して書いています。
とてもシンプルなので、すぐに実践で使うことができます。
何度も繰り返し使っていると、自分なりのアレンジを思いつくかもしれません。
しかし、まずは使ってみることですね。
以上がアウトプット大全を読んだ気づきです。
気になるかたはぜひ「学びを結果に変えるアウトプット大全」を手に取ってみてください。
私とは違ったあなただけの気づきがあるかも知れませんよ。
では。
< アウトプット大全のまとめ >
・インプットとアウトプットの黄金比は、3:7
・アウトプットして得られた結果をもとに、次のインプットに修正を加える(フィードバック)
・自分が体験したことを「自分の意見」や「自分の気づき」入れて人に話す。趣味の投稿も同じ。
・本に引くラインは「気づき」の部分、重要な部分を3ヵ所見つけてラインを引く。
・文章を早く書く方法
① 時間を決めて書く
② 構成を決めてから書く
・文章は30点の出来で完成させて「直し」に時間をかける。「30点文書の完成」と「直し」は5:5
・読書感想テンプレート
「ビフォー」+「気づき」+「ToDo」
ビフォー: この本を読む前の私は…でした。
気づき: この本を読んで私は、…に気づきました。
To Do: 今後、…を実行していこうと思います。