こんにちは、いもてぃーです。
今回紹介する本は、ダントツになりたいなら、「たったひとつの確実な技術」を教えよう です。
この本は、トップアスリートや、やり手の経営者のような、「すごい人」は一般の人と何が違うのか。
そして、私たちも彼らほどとはいかなくても、自分の能力をもっと高める方法について書かれています。
筆者のエリック・ベルトランド・ラーセンは、オリンピックの金メダリストや、ノルウェーでトップクラスの経営者らを顧客に持つメンタルトレーナーです。
いわゆる、「ダントツの人」を育てるスペシャリストです。
抽象的な精神論ではなく、誰でもすぐに実行できる具体的な「技術」が書かれています。
たいていのメンタルトレーナーは、本番でいかに高いパフォーマンスを発揮するかということに重きを置いていますが、筆者の場合は、準備段階をとても重要視しています。
毎日の生活の中の小さなことに十分に注意を払うということが大切だと言っています。
結果を決めるのは「日常生活」であると。
筆者はこの本の目的を3つ挙げています。
1、あなたの自己認識の能力を伸ばし、考え方を変える手助けをすること。
2、あなたのパフォーマンス能力を阻害する思考パターンを変えること。
3、努力の結果生み出される「いい気分」をもっと頻繁に体験してもらうこと。
この「いい気分」のことを筆者は本の中で「あの快感」と表現しています。
何かを達成したり、力を尽くして何かと戦ったりした時、私たちは「あの快感」を体験することができます。
メンタルトレーナーとして筆者はこの「あの快感」をとても大切にしています。
私たち一人一人は、何によって「あの快感」を得ることができるのか異なっています。
ということは、自分はどんな事によって「あの快感」を味わうことができるのか、知る必要があります。
類稀な結果を出せる人は、普通の人が見落としそうな小さなことに心を砕いている。大部分の人が見逃している日々のちょっとした習慣に気をつけている。
本書を読み始めて最初に出てくるのがこの「日常の小さなこと」です。
普通の人は何気なくスルーしてしまう日常生活の中の小さなこと、一見、重要ではないと思ってしまうような小さなことを「ダントツの人」は大切にしています。
日常生活の中の小さな事とは具体的には、
朝さっと起きるか、なかなか起きないか。
健康的な食事を取るか、そうでないか。
大切な会議の前に頭の中で予行練習をするか、しないか。
夜更かしして遅くまでテレビを見るか、早くベットに入って明日に備えるか。
といったことです。
日常生活の中にはまだまだたくさんありますね。
一握りの人達はこのような日常生活の細かい部分で正しい判断を積み重ねています。
ひとことで言うと、日常の小さな「正しい決断」を下すのが上手なのだ。
重要なのは才能ではなく、「何を選択するか」だ。
私のような凡人にとっては、「才能」ではなく「選択」と言う部分に救われます。
しかし、生活の中に次々と現れる細かいことについて正しい判断をするためにはどうしたら良いのでしょうか。
そもそもそれができないから、今の状況があるわけですからね。
自分に「正しく質問する」
朝、目を覚ましたとき、さっと起きるか、ベッドの中でぐずぐずするか迷っていたとします。
「今すぐさっと起きるか? このままベッドの中でぐずぐずするか?」と質問する。
理性では「今すぐさっと起きる」なのですが、感情では「ベットの中でぐずぐずする」となります。
大抵の人は「ベッドの中でぐずぐずする」を選びます。
普通は理性がどんなに立派なことを主張しよう、が感情が勝ってしまいます。
本書では、そのような場合「質問の仕方を変えてみる」と言う方法が示されています。
「自分に正しく質問する」ということです。
本書の前半では、「自分に正しく質問する」ことについて述べられています。
人生を俯瞰する
あなたが、自分自身のパフォーマンスを向上させたいと考えているとします。
潜在能力をもっと引き出し、目標に向かって頑張りたい。
しかし一体何から手をつけたらいいのかわからない。
そういう場合が、往々にしてあるものです。
筆者はこのようなことで相談に来た人に対して「まず人生を俯瞰で見てください」と最初にアドバイスします。
あなたは、本当は行きたくない方向に走っているトラックに乗ってはいないだろうか。そこから降りるのは、たやすくないかもしれない。でも、降りることができる。
人生を俯瞰で見ると、いろいろなものが見えてきます。
自分が、広い世界の中の小さな1人の人間に過ぎないということが認識できます。
人生は有限であり、いつか終わりが来ます。
その中で何を選んで生きるかは、人それぞれです。
今のままの生活を続けていたとしたら、10年後はどうなっているでしょうか?
今とほとんど変わらない状態、現状維持の可能性が高いでしょう。
その状況は自分が本当に望んでいることなのでしょうか?
人生を俯瞰で見ると、このように考えるかもしれません。
習慣を変えるためには、「感情」の力が必要です。
そして感情を引き出すための方法の1つが、人生を俯瞰で見ると筆者は言っています。
人生を俯瞰で見れば、自分の価値観や欲求を正確に知ることもできるのです。
思考をコントロールする方法
本書では前半部分の展開を受けて、後半ではあなたを成功へと導く「思考をコントロールする方法」が紹介されています。
人間は、常に何かを考えています。思考、単語、アイディア、文章などが、私たちの頭の中を果てしなく流続けています。
そして、その大部分が無意識のうちに行われています。
大抵の人は、思考はコントロールできると言うことに気がついていません。
しかし、私たちは大抵の場合考える内容を自分で決めることができるのです。
「思考のコントロール」をトレーニングすれば、かなり感情を操作できるようになります。
することとしない事を決めるのは感情なので、「思考をコントロール」できれば、自分の行動をコントロールすることができるようになります。
本書の後半では、自分の思考をコントロールし、正しい行動をするための方法が紹介されています。
さらに本書では、本番に置いて高いパフォーマンスを発揮するためのツールも紹介されています。
まとめ:ダントツになりたいなら、「たったひとつの確実な技術」を教えよう
かなり内容の濃い本なので、読んでいくといろんなところで気づきが得られました。
自分の能力をもっと伸ばしたい人、パフォーマンスを高めたい人におすすめです。
スポーツ、勉強、ビジネスなどさまざまな分野に応用がきく内容なので、幅広く利用できますよ。
個人的に興味を持って読んだところは
「正しい目標を決める」
「人生を俯瞰で見る」
「成功に備える」
「思考をコントロールする方法」
について書かれているパートです。
自分では「できてそうで、できたないことだなぁ」とあらためて感じました。
イチオシの部分は何と言っても
「思考をコントロールする方法」
「本番に強くなる方法」
です。
本書の2大奥義と言えます。
「思考をコントロールする方法」を身につけると、自分の感情を操作できるようになります。
感情を操作できるようになると、行動を変えることができます。
今まで、「やらないといけない」と思っているけど「できていない」行動が「できる」ようになります。
そうすると、自然に結果も良い方に変わってきます。
「本番に強くなる方法」はスポーツの試合や入学や資格取得のための試験、仕事でのプレゼンテーションなど、ここ一番での勝負に力を発揮するのにとても役に立ちます。
筆者のエリック・ベルトランド・ラーセンは、オリンピックの金メダリストや、ノルウェーでトップクラスの経営者らを顧客に持つメンタルトレーナーなので、実績としては十分ですね。
本番で絶対に結果を出したい人、今まで結果が出せてない人は必見です。
ではまた。